会社沿革History
創業期 1950-1970年代
1950年代当時、日本の動物医療に関する知見や技術は欧米諸国に比べ遅れをとっていました。そのような中、当社は1955年に日本で初めて犬ジステンパーワクチンをオランダから国内に流通させます。その後も次々に優れた品質のワクチンや動物用医薬品を販売し、海外と日本をつなぐ架け橋となりました。犬・猫にとどまらず、畜産動物の感染症対策など、いち早く獣医療の課題にも取り組みました。
1955年 | 東京都千代田区(現在地)において共立商事株式会社設立 |
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犬ジステンパーワクチンを輸入 | |
1961年 | エスビラックパウダー(犬猫用ミルク)販売開始 |
1968年 | つくば中央研究所完成 |
1969年 | ニューカッスル病のワクチン製造開始 |
1972年 | イソップ薬品株式会社設立(現:サンアイビス株式会社) |
成長期 1980-1990年代
1980年代以降、生活の安定に伴い、ペットを飼う人が増加。獣医師の数も大幅に増えました。また、生活スタイルや食生活の多様化などさまざまな要因により、食の安全・安心が社会的関心を集めるようになりました。
こうした社会的背景から増え続けるニーズに応えるため、当社は医薬品の輸入販売だけでなく、本格的に自社開発・製造に着手します。多品種の製品ラインアップで病気の予防や治療、感染症対策を行うとともに、動物の健康や医療に関する情報を積極的に発信してきました。日本に「ペットは家族」という文化を根付かせ、日本の畜水産物は「安全・安心」「高品質」で「おいしい」という現在では当たり前となった環境を実現してきたのです。
1986年 | ポールバックMD cvi(マレック病(マレック病ウイルスⅠ型)凍結生ワクチン)販売開始 |
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1989年 | マスターフーズ株式会社と業務提携(2002年にロイヤルカナン社が傘下へ) |
1993年 | 東レ株式会社と業務提携 |
1994年 | 世界初の犬猫用インターフェロン製剤「インターキャット」販売開始 |
1995年 | 世界獣医学大会(横浜)メジャースポンサーとして協賛 |
1997年 | 株式会社ティーセル研究所設立 |
マスターフーズ株式会社の総合栄養食ベッツプラン販売開始 | |
1999年 | 公益社団法人 日本獣医師会マイクロチップ登録事業に参画 |
スバキシン オーエスキー(豚オーエスキー病生ワクチン)販売開始 |
拡大期 2000年代以降
2000年代以降、日本国内の人口は頭打ちとなり、ペットや畜水産動物の飼育頭数は減少しつつあります。その一方で、ペットの高齢化、畜水産現場における衛生管理の厳格化、動物病院や畜水産業の経営効率化など、社会のニーズはさらに多様化・個別化していきました。
当社はペット領域において、マイクロチップの普及活動や保護犬・保護猫の譲渡活動支援、電子カルテを搭載した動物医療プラットフォームの開発に着手。畜水産領域では、いち早く衛生管理手法HACCPの導入支援を開始しました。
2001年 | 共立商事株式会社から共立製薬株式会社に社名変更 |
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2002年 | 電気化学工業株式会社よりデンカ製薬株式100%譲受 |
つくば中央研究所を先端技術開発センターに改称 | |
HACCP導入支援開始 | |
2003年 | デンカ製薬株式会社を川崎製薬株式会社に社名変更 |
旭化成ファーマ株式会社とIntervet Holding B.V.より三鷹製薬株式会社の株式100%譲受 | |
2004年 | 川崎製薬株式会社と三鷹製薬株式会社を統合し川崎三鷹製薬株式会社を設立 |
2006年 | サントリー株式会社と業務提携 Pet Health セサミンE(動物用健康補助食品)販売開始 |
2007年 | 高知県産学官共同研究事業 日本アクアスペースに参画 |
2009年 | 川崎三鷹製薬株式会社を川崎製薬株式会社に社名変更 |
マストリチン(乳房内注入用抗炎症剤)販売開始 | |
2010年 | 川崎製薬株式会社と統合 |
アドレスタン(副腎皮質機能亢進症治療薬)販売開始 | |
2012年 | 本社所在地を東京都千代田区九段北一丁目11番5号 に移転 |
新エポリオン株式会社と統合 | |
ミミピュア(犬外耳炎治療薬)販売開始 | |
2013年 | 鶏サルモネラ不活化3混・KS(鶏サルモネラ3種混合不活化ワクチン)販売開始 |
ヨーネジーン・KS(ヨーネ病リアルタイムPCR診断キット)販売開始 | |
保護犬・保護猫の里親マッチングサイト「Veterinary Adoption (ベテリナリーアドプション)」を開設 | |
日本マイクロチップネットワーク株式会社設立 | |
2015年 | ピモベハート錠(犬用慢性心不全用ピモベンダン製剤)販売開始 |
2016年 | ユニ・チャーム株式会社と業務提携 |
2017年 | カルス・アニマルヘルス・リミテッド(イギリス)設立 |
ペットの健康相談サービス AI Dr.ホームズ を運営開始(2021年サービス終了) | |
ラプロス(猫慢性腎臓病治療薬)販売開始 | |
フィプロスポット プラス(ノミ・マダニ駆除剤)販売開始 | |
2019年 | 動物医療プラットフォーム「VRAINERS®」を運営開始(2023年サービス終了) |
中国 金宇保霊生物薬品有限公司との合弁会社設立 | |
共立ホールディングス株式会社の傘下に組織変更 | |
2020年 | 畜産農場従事者向けWEBメディア「畜産ナビ」開設 |
2022年 | 動物病院と犬・猫の飼い主さまをつなぐオンラインストア「KS Online」開設 |
本社所在地を東京都千代田区九段南1-6-5 九段会館テラスに移転 |